看護教育研究
周手術期看護実習における意欲に関連する要因―満足感・達成感・自己効力感:実習のイメージからの分析
岡本 佐智子
1
,
長谷川 真美
1
,
今川 詢子
1
,
中山 久美子
1
,
武田 美津代
1
,
貝塚 みどり
1
1埼玉県立大学短期大学部
pp.718-723
発行日 2001年8月25日
Published Date 2001/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902581
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緒言
本学の周手術期看護の臨床実習(以後,成人外科系実習とする)は,「手術患者に対する基本的看護が経過に従って実践できる」という実習目標の達成を目指し,各学生に患者を受け持たせて,展開している.患者は,疾患の種類,重症度,治癒の経過などが異なる.また,実習期間のどの時期に受け持ち患者の手術があるかによって術前期間が長いケース,短いケースがある.このように,体験する内容も同様ではないことから,実習条件により学習に対する意欲や実習目標の達成感,実習に対する満足感にも違いが生じると思われる.
「未知なる状況に置かれた時に『学んでいく力』」1)を身につけることは,変化の絶えない看護の場で学び続けるために必要不可欠である.臨地実習終了後は,意欲と主体的な姿勢が見られると大下らは述べている2)が,実習で得た経験は学生の意欲的な学習態度を育てる大きなきっかけになる.
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