連載 要介護認定の仕組みとその考え方・6
介護サービス計画作成に一次判定資料を利用する方法
筒井 孝子
1,2
1国立公衆衛生院
2国立医療・病院管理研究所
pp.504-506
発行日 2000年6月10日
Published Date 2000/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902208
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
介護保険制度による介護サービスを受けるためには,まず申請をしなければならない。申請を受けた市町村は,申請者に対して訪問調査を行い,申請者の身体的,精神的,その他,概況調査などのデータを収集する。この調査で収集される心身の状況を把握するための具体的な項目(85項目)は,基本調査項目と呼ばれ,このデータのみがコンピュータ判定の資料となる。また,この資料によって示された内容を一次判定という。これまでこの一次判定の仕組みについて,開発過程やこれまでの国の取り組みなどを紹介してきた。この結果,この一次判定のコンピュータシステムが高齢者の「介護に関わる手間」を科学的に測定し,予測するシステムであることを理解してもらうことができたのではないかと思う。
そこで今回は,一次判定に示されている情報の中に,介護サービスの消費者にとって重要な情報が含まれているということについて,説明したい。
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.