特集 骨粗鬆症リエゾンサービスの現状と未来
4.骨粗鬆症リエゾンサービスと骨折一次予防
中藤 真一
1
1あさひ総合病院整形外科
キーワード:
骨粗鬆症リエゾンサービス
,
骨折一次予防
,
骨粗鬆症検診
,
骨粗鬆症マネージャー
Keyword:
骨粗鬆症リエゾンサービス
,
骨折一次予防
,
骨粗鬆症検診
,
骨粗鬆症マネージャー
pp.115-122
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.19020/KB.0000000115
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
脆弱性骨折一次予防には,地域・社会での骨粗鬆症リエゾンサービスの提供が重要である.具体的には,骨粗鬆症の予防,教育,啓発,検査機会の提供,患者早期発見などがある.なかでも患者早期発見には検診が有用であるが,低い実施率,受診率,骨密度での評価,対象者,実施間隔などに問題がある.こうしたなか,多職種の骨粗鬆症マネージャーがそれぞれの専門性を生かしてさまざまな視点から骨折高リスク者を抽出,介入することが必要である.骨粗鬆症マネージャーの活躍の場として病院,診療所,地域・社会がある.病院,診療所では骨粗鬆症マネージャーによるグループ形成が進んでいるが,地域・社会ではこの取り組みが遅れている.しかし骨折の一次予防では,この地域・社会でのリエゾンサービスの普及が重要である.今後は地域・社会でもマネージャーが連携しproject team として機能していくことが望まれる.
Copyright © 2018, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.