特集 保健婦にとっての研究
I章 総論
今日の保健婦活動研究—研究デザインに焦点をあてた1990年から1997年までの動向
千田 みゆき
1
1埼玉医科大学短期大学専攻科
pp.789-792
発行日 1998年9月25日
Published Date 1998/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901850
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要約
保健婦活動に関する研究の動向を明らかにするため,日本看護協会地域看護分科会集録と保健婦雑誌の2誌について,1990年から1997年の8年間にわたり,発表された研究を,研究デザインに焦点を当てて分析した。
その結果,年次推移に大きな変化はなく,質問紙による量的研究が過半数を占める傾向が明らかとなった。
しかし,保健活動を具体的に展開するためには,質的研究による現象の内面に迫る分析が重要である。今後は,質的研究への取り組みを活発に行うとともに,量的アプローチを加えた質・量併用デザインの研究が増えることを期待したい。
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