調査研究
看護婦および保健婦養成施設における在宅ケア教育に関する研究―教育内容および介護機器整備状況に焦点をあてて
安齋 由貴子
1
,
高橋 香子
1
,
斎藤 美華
1
,
湯澤 布矢子
1
1宮城大学看護学部
pp.209-215
発行日 1999年3月25日
Published Date 1999/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902035
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はじめに
在宅療養者への様々な問題に対応した在宅医療・介護機器の開発・改良はめざましい.これらの機器は,市町村をはじめ公的・私的機関等で,高額なものから日常生活用具まで,多種多様なものが販売またはリースされ,合理的,省力的,機能的な介護を支援している.
1996(平成8)年8月に,保健婦助産婦看護婦学校養成所指定規則(以下,指定規則とする)のカリキュラムが改正され,看護婦3年課程では「在宅看護論」が新設されるとともに,看護婦学校養成所指定基準では「在宅看護実習室を有すること」が明示された1).現在,多くの看護婦等養成施設では,新たなカリキュラムに向けて教育内容の検討とともに,施設・設備整備の検討も同時に行われている.しかし,これらの在宅医療・介護機器に関しての整備状況は,まだ不十分であることが予想される.教育場面の中で教材としてこれらの機器をどのように活用し,整備していくべきかについて,今後,十分な検討が行われていく必要がある.
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