特集 ケアマネジメント
IV章 保健婦の役割—期待と課題
生活を支える介護の立場から
頼富 淳子
1
1(財)杉並区さんあい公社
pp.1030-1034
発行日 1997年11月25日
Published Date 1997/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901681
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はじめに
公的介護保険のケアマネジメントはそのプロセスや,基盤整備などについて多くの論文があり,また厚生省から出された介護保険制度案や,厚生科学研究報告書などからもかなり具体的なイメージが描けるようになりました。それらは図式化されたり,事例が用いられたりして,すっきり明快に説明されています。しかし,末端の現場から言えば一律の基準では対応しきれない痴呆の人の介護サービス,ケアマネジャーや直接ケアを担当する人の意識の問題など,システムにのりにくいものやシステム以前の問題のなかに大切なことがあるように思います。
ここでは公的介護保険のケアマネジメントにこだわらず,ケアマネジメントの少し手前のことを,福祉公社でホームヘルプをコーディネートしている立場から述べてみたいと思います。
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