介護保険ここがおかしい
農村における介護福祉施設の立場から
照井 哲
1
1雁の里・仙南診療所
pp.276-277
発行日 2002年3月10日
Published Date 2002/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109721
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介護保険制度が実施されてほぼ2年経過しているが,さまざまな問題点,矛盾点が見えてきている.保険開始時は,全国共通の介護判定により,対象者が安心して介護の提供を享受できるようなシステムが構築され,認定の区分に従って要介護者は必要なサービスが受けられるということであった.しかし,施設においては保険制度開始前は措置制度によって運用されていたため,介護に対する認識が利用者側と提供者側において,またボランティア側にも相違があるように見受けられる.秋田県県南の人口約8,600人,高齢化率27.4%の農村部行政地域で,唯一の診療所を担当し,入所者50人,短期入所者10人,ケアハウス10人の社会福祉法人介護老人福祉施設嘱託医として日頃痛感していることを述べる.
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