調査報告
40,50歳代の健康診査受診に影響する要因について
斉藤 美枝子
1
,
柏木 秋子
2
,
斉藤 好子
3
1勝山市役所
2安城市保健センター
3福井県立大学看護短期大学部
pp.916-921
発行日 1997年11月10日
Published Date 1997/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901663
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●要約
住民の主体的な受診行動による基本健康診査をめざして,特に受診率の低い40,50歳代の対象者に注目し,○市において,対象者の実態,受診行動に関連するものについて調査・考察した。
その結果,受診者・未受診者ともに「健診を必要だ」と考える人は多かったが,「成人病を怖いと思う」「健診を重要だと思う」という考え方は,受診を希望しない群ほど少ないという結果が出た。また,受診を希望しない人は自分の健康管理よりも仕事を優先させる傾向にあった。自覚症状の有無や生活習慣は受診行動に関連していなかった。
保健婦としては,住民の健康や成人病に対する認識をより高めることが,特に,40,50歳代の未受診者の予防行動のために重要であると考える。
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