研究
福祉分野における保健婦の機能および職場環境要件に関する研究
三浦 たみ子
1,2
,
丸山 美知子
3
1青森県立青森高等看護学院
2国立公衆衛生院平成8年度専攻課程看護コース
3国立公衆衛生院公衆衛生看護学部
pp.903-914
発行日 1997年11月10日
Published Date 1997/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901662
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
高齢化,少子化が急速に進む現在,公衆衛生の担い手として地域で働く保健婦の活動は大きく変化しつつある。また,地域保健法の完全施行,介護保険の検討など保健婦を取り巻く社会状況も変化している。住民の身近において保健と福祉が連携し一体的なサービスを提供するために具体的な施策が展開され,保健婦の活動の場も保健分野のみならず福祉分野などに拡大してきており,保健婦が担う役割に大きな期待が寄せられている。
しかし,福祉分野における保健婦の配属状況や活動について,全国的に実態が把握されていない状況である。この実態を明らかにするとともに,福祉分野において保健婦機能をどのように発揮しているか,また,どのように発揮すべきなのか考えていく必要がある。また,保健婦機能をより効果的に発揮するためには,配属された保健婦個人の力量に任せるだけではなく,組織的なサポート体制を整える必要があると考える。
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.