特集 保健活動の対象を捉えなおす
全体を把握して対象を特定した事例
②10か月児健康診査が未受診の家庭を訪問して
中村 こず枝
1
,
高遠 幸子
2
,
桜井 育子
2
,
若山 尚美
3
,
古田 郁子
3
1岐阜市保健所地域保健室
2岐阜市南市民健康センター
3岐阜市中市民健康センター
pp.212-215
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100058
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岐阜市では,4か月児健診の未受診者には全戸対応していたが,新たに10か月児健診の未受診者へも訪問調査を行った。すると,把握されていなかった支援対象者が浮かび上がってきた。
現在,子育て支援は,子どもの発達の確認だけでなく,親など養育者への精神的支援も必要と思われる。乳幼児を持つ多くの家庭が核家族で社会から孤立しがちである。育児中のマイナス感情(子どもをかわいいと感じない,育児をしたくない,など)は社会的に受容されにくいため,親は自分から表出しづらい。いざ表出するときには子ども虐待などの悲しい形をとる可能性があると考えられる。
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