特集 老人健康診査
老人健康診査における一般診査と精密診査
五島 雄一郎
1
1慶応義塾大学医学部内科学教室
pp.592-598
発行日 1973年9月15日
Published Date 1973/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204718
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老人人口の増加に伴ない,老人医療の無料化をはじめ,老人の医療問題は大きな社会問題としてとり上げられてきている.昭和38年に老人福祉法が制定されて10年になるが,厚生省でも老人問題についてプロジェクトチームを作って今後の方針を検討することになったと伝えられている.このような時代に老人の健康診査を実施することによって疾病の予防および早期発見を行ない,老人の健康保持につとめることは意義の深いことである.
編集部から,老人の健康診査における一般診査と精密診査とのちがい,また一般診査によって見出せないものが精密診査によってどれだけ発見できるか,また現在の老人健康診査の問題点などについて書けという要求であり,このような要望に十分答えられるかどうか疑問であるが,一応いくつかのデータを提示して責を果たすこととする.
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