特集 災害時における公衆衛生—阪神・淡路大震災から学ぶもの
被災地支援活動から見えてきたこと
田川 恵美子
1
1千葉県衛生部保健予防課
pp.614-619
発行日 1996年8月10日
Published Date 1996/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901396
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はじめに
平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災は,住宅やライフラインの被害だけでなく,6,300名余りの尊い人命を奪う災害となった。千葉県でも,地震発生後直ちに県を挙げてさまざまな援助活動を行った。保健・医療関係の援助も厚生省からの要請を受け,医師,看護婦,薬剤師,事務職員で編成した医療救護班を第1班として1月25日に派遣した。
第2班以降,保健活動のために保健婦2名を加え派遣する予定としていたが,その後,厚生省から保健婦については2月上旬からの派遣要請があり,医療救護班とは別に保健活動班の編成を行うことになり,2月5日〜4月24日で合計22班を編成し,約3か月間現地で保健活動を行った。その活動を通して学んだ1人ひとりの貴重な体験から,今後の防災計画へ提言していきたいと考えている。
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