連載 保健婦日記—七年目のひとりごと・2
組織と管理職
伊藤 雅代
1
1キャノン(株)平塚事業所健康管理室
pp.658-659
発行日 1992年8月10日
Published Date 1992/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900550
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はじめに
産業看護職の仕事は、所属している企業の規模や企業の健康管理、福利厚生についての考え方などによりずいぶん違っていることは前回に述べた。さらにいうと、看護職自身が所属している組織によって大きく違っている。まず大きく、所属している組織が企業の場合と健康保険組合である場合に分けられる。一般に企業に所属している場合は対象者が社員であるのに対し、健康保険組合に所属している場合は、対象者を被保険者としているようである。
しかし一般的には、医師の補助として、産業医のパートナーとして、健康に関する問題を扱うコーディネーターとして、また衛生管理者として、データをコンピュータに入力するための事務屋さんとしてなど、たいていは看護職の仕事に対するポリシーとその周囲の人たちが看護職に求めるものの中から決まるといってよいようだ。
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