特集 病院中間管理職の諸問題
中間管理職としての悩み
西本 健二
1
,
遠藤 朋子
2
,
松岡 文男
3
,
矢野 美恵子
4
,
土本 幸治
5
,
田脇 実
6
Kenji NISHIMOTO
1
,
Tomoko ENDOH
2
,
Fumio MATSUOKA
3
,
Mieko YANO
4
,
Yukiharu TSUCHIMOTO
5
,
Minoru TAWAKI
6
1大阪警察病院医事第一課
2済生会中央病院看護部
3(財)癌研究会施設管理課
4健康保険鳴門病院栄養課栄養相談室
5国立療養所香川小児病院検査科
6南大和病院経理課
pp.1019-1025
発行日 1985年12月1日
Published Date 1985/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208728
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異物的タテワリ社会の苦労
テーマをいただいて一瞬戸惑った.「仕事を家に持って帰らない」をモットーにしているのであまり悩んだ記憶がない.いや悩むほど仕事をしていないのかもしれない.さて,せっかく与えられたテーマなので,改めて考えてみたい.
「中間管理職」という職階は,その上の者にとっては,至極便利な職責であると思う.何か事が起これば「中間管理職」の中間を取ってそれでも管理職か,と叱責の憂き目に会うやもしれず,下からは下からでよからぬ存在にしか思われないまでも,実に中途半端な位置にあるものだと思う.が,しかし組織の中での中枢神経であることもまた確かなことである.組織によって多少呼称は違うが,病院では,おおむね次の職名を指して「中間管理職」と称するのだろう.医務部では各診療科の部長,医長,薬剤部では薬剤長,医療技術では技師長(課長級),看護部では婦長,事務部では課長クラスであろうか.
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