特別記事
アメリカの老人在宅ケアの実情・2—ナーシング・ホームの情況とボランティア活動
高崎 絹子
1
,
小船 憲子
2
1埼玉県立衛生短期大学
2社会保険埼玉中央病院
pp.1090-1099
発行日 1989年12月10日
Published Date 1989/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207865
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1.ナーシング・ホーム
近年のアメリカのナーシング・ホームの情報については,「悪徳ナーシング・ホーム」という言葉で代表されるように,概してあまり評判のよいものではなかった。今回の研修の目的のひとつは,アメリカの悪いところをみて,それを教訓にしようということであった。しかし,費用が高く,自由契約制で自己負担が高いという制度的なことを除いて,わずかな見学の時間内ではケアの質まで見分けることは困難であった。案内された老人ホームがハイレベルの施設であったことも,理由にあげられよう。アメリカの全体的な状況を後につけ加えることで,当初の目的を果たせたらと考える。
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