特集 老人医療の課題—退院後のケア
老人の在宅ケアとホームヘルパーの活動
松田 万知代
1
1藤沢市役所生きがい課
pp.129-131
発行日 1978年2月1日
Published Date 1978/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206448
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老齢人口の急増と,核家族化の進行により,家族制度の崩壊とともに,家族の持っていた保護機能が失われ,近年の著しい産業経済主導の社会構造の矛盾と共に,老人問題は大きな社会問題となっている.それと共に,従来の生活保護制度の枠内で取扱われていた老人福祉対策は,昭和38年,老人福祉法制定と共に,貧困老人に限定されていた福祉の対象が,一般老人にまで拡がり,生活保護法で規定する最低生活の保障だけでなく,理念的には「健全で安らかな生活の保障が得られなければならない」とされ,「老人が日常生活に支障がある場合に,家事の援助およびその他必要な世話を行うことにより,その家庭の福祉の向上を図る」ことを目的に,家庭奉仕員制度が,老人福祉法第12条に規定され,在宅サービスのはしりとして,先駆的役割を期待される職種として脚光をあびるようになった.
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