特集 老人の保健・福祉
在宅老人福祉とボランティア活動
木谷 宜弘
1
1全国ボランティア活動振興センター
pp.580-585
発行日 1978年9月15日
Published Date 1978/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205676
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はじめに
「在宅老人福祉とボランティア活動」を論ずる場合,その前提として,いくつかの点について基本的なあり方を明らかにしておく必要がある.
まず第1は,最近の社会福祉が,福祉ニーズの変化に伴って,新しい転換が求められているという今日的潮流と将来への展望のなかで在宅福祉をとらえる必要がある,ということである.とくに,従来の社会福祉の主流を占めていた貨幣的ニーズに代わって,非貨幣的ニーズが主要な課題となってきている点に注目しなければならない.在宅福祉は,このような福祉ニーズの性格と内容の変化に伴って,ここにあらためて要請されている社会福祉推進上の今日的課題であるといえる.
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