特集 地域に入って学ぶ
帯広高看学院保健婦科の試み
講師からひとこと
教室の授業では得られない教育効果
井上 一男
1
1北海道帯広保健所
pp.50-51
発行日 1987年1月10日
Published Date 1987/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207267
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はじめに
帯広高等看護学院保健婦科のもつ特徴は設置主体である市町村はもちろんのこと,この地方を管轄する5つの保健所,大学・短大等の教育機関,医療機関,その他の関係機関がその運営や教育に全面的に協力,支援していることである。中央依存からの脱却を目指して,これほど地域ぐるみで保健婦の養成に当たっている施設は他に例を見ないであろう。
特に教育・指導面についてみると,講義はもちろんのこと,演習や実習に関しても5つの保健所と管内20市町村が全面的に協力している。とりわけ健康管理論の演習については帯広保健所管内の市町村をフィールドにして,講義を担当している講師と保健婦科の専任教員,帯広保健所全職員,フィールドとなった市町村職員が協力し合って実施しており,教育技法として北海道が保健所職員に実施している「現任職員教育訓練」の技法をほぼ全面的に採用していることが特徴である。
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