調査報告
糖尿病教室の教育学的効果について—地域で効果的な糖尿病教室を実施するために
菅 小百合
1
,
沼 富美子
1
,
田中 睦子
1
,
内田 由佳里
1
,
木口 冨士枝
1
,
酒井 洋子
1
,
吉田 悦子
1
,
松園 朱實
1
,
坂下 照代
1
,
重藤 和弘
1
,
二里 温子
2
,
村田 真喜恵
2
1長崎県福江保健所
2長崎県南松浦郡岐宿町役場
pp.321-324
発行日 1991年4月10日
Published Date 1991/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900225
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はじめに
糖尿病の治療は,食事や運動といった患者自身の日常生活の管理が中心となるため,適切な糖尿病患者教育が不可欠である。これまで,保健・医療機関でさまざまな糖尿病教室が開かれ,そのプログラム1,2,3)と効果4,5,6)について多くの報告がされている。
しかし,こうした糖尿病教室は,同一プログラムで実施しても受講者の特性の違いにより効果が異なったり,また教育方法の工夫により効果に違いが生じることが予想され,過去報告された糖尿病教室と同じ内容ではなく,受講者に応じたきめ細かな教育内容の配慮が必要となる。特に地域で高齢者を対象として教室を運営する場合,どのような内容を重点的に教育すれば効果的なのかについては,未だ多くの吟味するべき点が残っている。
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