研究と報告
患者教育組織としての糖尿病教室の効果について
大野 喜美子
1
,
池戸 千百合
1
,
井森 和子
1
,
池場 妙子
1
,
川尻 直子
1
,
加藤 恵子
1
,
大沢 順子
1
,
池戸 文子
1
,
横井 宏志
2
,
石黒 源之
2
,
中野 重男
1
1和良村国民健康保険病院
2和良村国民健康保険病院内科
pp.554-557
発行日 1986年5月1日
Published Date 1986/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921410
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
社会生活の変遷に伴い全国的に糖尿病有病率は増加している.1965年全国平均は1000人に2人だったのが,1984年には6.9人と3倍以上の増加傾向にある.当村のような農山村における循環器検診においても,糖尿病とその予備群が検診者の10%を占めるようになり,糖尿病対策がさらに重要となってきている.当院では地域の必要性により,1967年より“糖尿病を楽しむ会”をつくり糖尿病の患者管理を始め,今年で19年目となる.
今回,近年の糖尿病教室の効果を,患者本人の知識向上という面を理解度テストにて評価し,さらに糖尿病教室受講群と未受講群における空腹時血糖値,HbA1値について検討し,糖尿病教室の効果を客観的に評価してみたので報告する.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.