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看護教育の基礎条件—教育効果をあげるための授業の要因分析
小池 栄一
1
1鶴川女子短期大学
pp.57-61
発行日 1970年10月25日
Published Date 1970/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906388
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はじめに
およそ教育実践にたずさわる者にとって,その教育の効果を最大に願わない者はいない。教育が意図的に計画されればされるほど,教育の実践された結果(効果)が問題にされるのである。広義に教育には意図的な側面と無意図的側面のふたつがあるが,もちろん後者は複雑で容易に解明しがたい。前者は意図的になされるがゆえに,教育の対象者(学習者)に条件を作用機能させることによって,ある結果(効果)を測定や評価をすることが可能である。
前者は通常,学校教育と呼ばれているものである。意図的教育はすべての学校教育を含むが,学校教育以外でももちろん意図的教育はありうる。学校教育は意図的教育のなかで,制度として確立しているより一層意図的な教育なのである。今日の看護教育も学校教育のなかで意図的に行なわれている。
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