連載 プライマリー-ヘルス-ケアの日本的展開をさぐる・7
PHC的分析による保健活動見直しの方法論
松田 正己
1
,
丸地 信弘
1
1東大医学部保健学科
pp.386-397
発行日 1981年5月10日
Published Date 1981/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206376
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はじめに
われわれはPHC(Primary Health Care)の日本的展開を求めて,WHO/UNICEFの"PHCの考え方1)"を基盤に研究を進めてきた。その中で,PHCの概念を要約したKaprioのPHCの4原則2)を取り上げ,日本の土壌に適すよう検討した結果,"PHCの4原則"とは,①ニード指向性のある保健活動3),②住民の主体的参加4),③資源の有効・効率的活用5),④保健活動における協調と統合6),であるとし,これらを相互関連性を保ち理解するように提案した。
また,PHCの4原則に基づき,保健活動をみる視点として"活動の場"という新しい分析概念7)が重要であることも提案した。
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