連載 プライマリー-ヘルス-ケアの日本的展開をさぐる・1【新連載】
保健活動〈見直し〉の新しい視点—PHC4原則の活動"評価"への活用
丸地 信弘
1,2
1PHC研究会
2東大医学部保健学科
pp.524-534
発行日 1980年7月10日
Published Date 1980/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206267
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はじめに
以前,著者らが本誌で"PHCを考える"シリーズ1〜10)を始めたのは1年半前(1978年10月)で,ちょうどWHOとUNICEFがソ連のアルマ-アータでPHC国際会議の幕を閉じた直後である。
その当時,著者は国際保健の観点から東南アジア諸国との保健医療情報の活動に参加し,途上国が盛んにPHC活動を取上げているのを知り,その国際的および国内的意義に興味を覚えた。事実,国内でも保健・医療の分野で欧米諸国でいうPrimary Care(PC)の紹介11〜13)も含め多様な文献が発表されたが14〜19),もうひとつ納得できない気持が残った。
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