座談会
協会組織の一本化は保健婦の首をしめる
曽田 長宗
1
,
丸山 博
2
,
西木 多美江
3
,
橋本 怜子
4
,
菊地 頌子
5
1元公衆衛生院
2元大阪大学医学部
3元群馬県佐波郡東村役場
4川崎市役所
5東京都江東区城東保健所
pp.377-385
発行日 1981年5月10日
Published Date 1981/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206375
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PT,OT,機能訓練士,歯科衛生士等はなぜ"看護"でないのか?!
なぜ保健婦,助産婦だけが看護に入るのか?!
本年の日本看護協会総会で保健婦部会の幕は閉じる。看護協会の中でも,とりわけ社会に開かれた窓として,とりわけ"医"の傘の縁に位置し,他領域の人々との連携で仕事をしている職業人として,とりわけ生活や労働の場と密着した活動をする人々として機能してきた保健婦の集団,だからこそユニークな存在であったその部会がなくなることは,看護協会の質的転換を意味する歴史的な出来事である。保健婦にとって《看護の一本化》は果たして有益なことなのか?保健婦は看護のみを基盤とした活動をする人なのだろうか? 弊誌ではたまたま他の企画のために進めていた座談会の中に,協会一本化に言及された部分があったため,出席者の了解のもとに,該当する部分の要約を掲載することにした。保健婦部会の幕引の葬送曲として捧げる次第である。
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