特集 因習的活動の見直しを図る
PHC的視点による発想の転換で《活》を
横浜市旭区における老人保健活動見直しに関するPHC的分析-"ねたきり老人(訪問看護)活動"を素材として
小宮 勇
1
,
松田 正己
2
,
中島 由美子
1
,
寺本 ミサエ
1
,
丸地 信弘
2
1横浜市旭保健所
2東京大学医学部保健学科
pp.426-436
発行日 1981年6月10日
Published Date 1981/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206381
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はじめに
これまでの地域保健活動は,個別的な行政措置ないし専門技術の一方的な提供の傾向が強く,この原因の一つは,活動に対する見直しの仕方が甘くまた部分的であったことによると推測される。
横浜市では市内全区において訪問看護を制度化し5年経ち,活動は安定期に入りつつあるが,新しいニードの出現などから将来展望が望まれている。さらに,旭保健所では,毎年,活動の評価を行ってきたが,いずれも,サービスにより患者,家族がどう変化したかという成果の分析に留まり,これのみでは次の活動の方向を見失いがちになるため,サービス提供側および活動の態勢面にも注目した総合的な視点からの見直しが必要となっている1)。
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