連載 "プライマリー-ヘルス-ケア"を考える・4
わが国の従来におけるPHCに対する考え方—混乱したPHC概念の整理
丸地 信弘
1
,
松田 正己
1
,
阪上 裕子
2
,
久常 節子
3
1東大医学部保健管理学教室
2国立公衆衛生院衛生行政学部
3国立公衆衛生院衛生看護学部
pp.134-140
発行日 1979年2月10日
Published Date 1979/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206085
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はじめに
私共はこれまで本誌の連載でWHO/UNICEFのプライマリー-ヘルス-ケア(以下PHCと略記)1)と,それを基本的視点とした世界のPHCの動向2)を紹介し,前号3)では日本のPHCを考える手はじめとして保健婦さんとの討論のなかで重要な会話を再現し,PHCとは何かを解説しました。
その後,数回保健婦さんや開業医家とのPHCに関する会合に出席しましたが,これらを通しPHCが保健・医療関係者の問で大きな話題となっていることを感じました。しかし,大部分の保健・医療関係者にとってPHCは現在模索中というのが本音のようです。
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