特集 因習的活動の見直しを図る
PHC的視点による発想の転換で《活》を
地域保健活動のPHC的見直し-神奈川県真鶴町の保健活動を素材にして
松田 正己
1
,
青木 伸子
2
,
井上 曜三郎
3
,
丸地 信弘
1
1東大医学部保健学科
2神奈川県真鶴町役場
3神奈川県真鶴町診療所
pp.437-446
発行日 1981年6月10日
Published Date 1981/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206382
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はじめに
進行中の保健活動の問題を明らかにし対応策を模索する作業は,活動結果を問題とする従来の方法に比べ,活動の構造や発展過程を位置づけるものである。
著者らはWHO/UNICEFのPHC概念1)に基づき,保健活動を分析する視点としてPHCの4原則2)(ニード指向性3),住民の主体的参加4),資源の有効・効率的活用5),協調・統合6))や"活動の場"の概念7)が重要なことを指摘しており,既に単一の健康問題改善を目的とした保健活動8)〜10)に適用しているので,本稿ではPHC概念を神奈川県真鶴町を素材に町全体の地域保健活動の見直しに適用を試みたので報告する。
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