座談会
よりきめ細かなサービスを—プライマリー-ヘルス-ケアの概念を土台に Part I.Debhanom先生を迎えて タイのPHCの現状と日本の国際保健協力
Debhanom Mnangman
1
,
金田 牧子
2
,
伊藤 雅治
3
,
太田 新生
4
,
高橋 克子
5
,
日暮 真
6
,
阪上 裕子
7
,
谷中 輝雄
8
,
丸地 信弘
9
1タイ・マヒドン大学公衆衛生学部保健管理学
2ユニセフ駐日代表部広報
3国際協力事業医療協力部医療第二課
4東南アジア医療情報センター事務局
5東京都板橋区志村保健所
6東京大学母子保健学
7国立公衆衛生院
8社団法人やどかりの里
9東京大学保健管理学
pp.650-660
発行日 1979年9月10日
Published Date 1979/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206160
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今,世界中の保健医療福祉の領域を,プライマリー-ヘルス-ケアという言葉が席巻している。WHO/UNICEFが21世紀の健康を目指して,大規模な事例研究の結果,問題提起したからである。PHCの概念は,まだ受け止める側の国情によってさまざまである。それはそれでよかろう。ただ,1ついえることは,新しい理論や技術の導入ではなく,既存の保健医療福祉サービスの再編・統合を目指して,むだのない,効率的なサービスを,すべての人々に行き届くようにしようということである。
我国では,いささかスケールは小さくなっているが,"国民の健康づくり"運動が始められた。福祉の欠けた片ちんばなものではあっても,21世紀を目ざすサービス体系を充実させていく必要があろう。
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