連載 "プライマリー-ヘルス-ケア"を考える・7
老人問題のプライマリー-ヘルス-ケア
小宮 勇
1
,
阪上 裕子
2
,
谷中 輝雄
3
,
久常 節子
4
,
丸地 信弘
5
1横浜市旭保健所
2国立公衆衛生院衛生行政学部
3(社)やどかりの里
4国立公衆衛生院衛生看護学部
5東大医学部保健管理学教室
pp.456-463
発行日 1979年6月10日
Published Date 1979/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206132
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はじめに
前回の難病問題1)に続き,今回,著者らが老人問題をプライマリー-ヘルス-ケアの観点から考えようとしたのは,次のような理由によるものである。
1)老人問題は,単に老人及びその家族や地域における一時的問題ではなく,すべての住民のライフ-サイクルにかかわる問題である。従って,老人のニードは多様であり,それはすぐれて社会,経済,文化の動向と密接に関係があり,老人問題に対しては就労(経済),保健,医療,福祉,教育等の角度から,総合的でかつ長期にわたる対応が必要である。
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