連載 "プライマリー-ヘルス-ケア"を考える・1【新連載】
プライマリー-ヘルス-ケアの概念と国際的意義
丸地 信弘
1
,
松田 正己
1
1東大医学部保健管理
pp.780-787
発行日 1978年11月10日
Published Date 1978/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206052
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昨年東京で開かれたICN大会で流行った言葉の1つに,Primary Health Careがありました。それはあたかも突然襲った台風のように大会場を吹き荒れ,そして世界各地から集った人々と共に去っていきました。医学や看護の専門誌のいくつかは,このPrimary Health Careについて特集しましたが,概念の紹介程度に終わったようです。本誌ではこれらの趨勢をじっくりにらみながら,独自にこの問題と取り組み,我国で展開されている保健婦活動との関連でPrimary Health Careを考えてみることにしました。本連載は公衆衛生と看護の領域の人々の共同検討の成果として,読者の前に提示されます。世界の動向と読者の日常活動とが,連載のいずれかの段階で結びつくであろうことを期待しつつ,連載を始めたいと思います。いずれにしても医療・保健・福祉の総合的アプローチなくしては,これからの地域保健活動はありえないことが明白な事実で提示されるでしょう。
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