論考
プライマリ・ヘルス・ケア(PHC)とヨーロッパ
武内 俊郎
1
Tosiro TAKEUCHI
1
1滋賀県立短期大学
pp.142-146
発行日 1984年2月15日
Published Date 1984/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206825
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■はじめに
1983年6月12日東京で開催された日本プライマリ・ケア学会の中で,WHOヨーロッパ支局のPHC担当官Hannu Vuori博士の「ヨーロッパにおけるPHC—その問題点と解決について」と題した特別講演があった.
1978年アルマ・アタの国際会議でPHC推進に関する宣言が伝えられてから,わが国でもこのPHCの意味についていろいろ述べられてきているが,解釈する人々の立場によって必ずしも見方が一致していないためか,多くの関係者はかえってある種の混乱をさえ感じている状況にあるとも言えよう.その際に日本PC学会でタイミングよくこの有意義な企画をされたことにまず心から敬意を捧げたい.
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