特集 実践交流から理論化へ—主体的保健婦活動論の組み立て 第8回自治体に働く保健婦のつどい集録
基調講演
地方財政危機と自治体労働者
毎熊 尚康
1
1自治体問題研究所
pp.452-458
発行日 1976年8月10日
Published Date 1976/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205735
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自治体労働者と住民の離反
地方財政危機,地方財政危機ということで,それこそ昨年,特に地方選挙を目指して,カラスの鳴かぬ日はあっても,人件費問題が何らかの形で新聞に載らない日はなかった年だと思います。とにかく役人天国だといういい方であったり,あるいは地方財政危機が訪れたのは,そこに働いている自治体労働者の賃金が高すぎるからだと,これに焦点が合わされて,マスコミから取りあげられてきました。
そのことについては,皆さん自身も自治体で働いておられますから,身をもって感じられていると思います。そうしますと,その攻撃といいますか,そういう動きに対して,自治体で働いている労働者側は,正しく反撃をし,どのような形で世論をわれわれの味方に引きつけることができたかどうか,この問題が非常に大事だと思います。
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