特集 保健婦教育への提言
私の受けた看護教育
現場ですぐいかしにくい教育
木戸 真喜枝
1
1長崎県南高来郡口之津町役場
pp.139-140
発行日 1975年3月10日
Published Date 1975/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205579
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早いもので,保健婦学校を卒業してもう3年になろうとしている。卒業したてで国保保健婦としてこの町にとびこんだ私だったが,皆さんに暖かく迎えられ,どうやら1人で頑張っている。就職した当時は何から手をつけたらよいのかわからず,レセプトをかきまわしたり,人口動態を調べたりして,ときどき保健所の地区担当保健婦と結核や精神病の患者さんの家を訪問したりしていた。そのうち妊婦に問題があることに気づき,母親学級に力を注ぐようになった。今は成人病,心身障害児問題にとり組んでいるところである。
看護教育・保健婦教育いずれも充実した内容ではあったが,それを現場で実際にいかしていくとなると,それは個人の技量によるのかもしれないが,なかなかむずかしいものである。"いったい私は学校で何を学んできたのだろう"そう思うことがしばしばあった。現在の看護教育・保健婦教育を受けた者として,少々感じたことを述べてみたいと思う。
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