当直医読本
脈が触れにくい?
堀 進悟
1
,
小泉 淳
1
1慶應義塾大学病院救急部
pp.550-551
発行日 1993年6月15日
Published Date 1993/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900877
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急性大動脈解離は突然の痛み(胸背部痛,腹痛,腰痛,顔面痛,頸部痛など)で発症するが,ショック,失神,神経症状(脳血管障害,対麻痺)など,痛み以外の症状を主徴とすることがある.偽腔が真腔を圧迫して血管の狭窄・閉塞を起こし,あるいは破裂,心タンポナーデ,大動脈弁逆流を来す.発症早期の急死が多く,迅速な診断・治療(降圧療法,Stanford type Aは緊急手術)が必要である.
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