これだけは知っておきたい! 内科医のための神経疾患診療 症候からのアプローチ 診断のコツと初期治療,専門医への紹介のタイミング
しゃべりにくい,言葉がもつれる
間野 達雄
1
,
今福 一郎
1東京大学 神経内科
キーワード:
医師
,
球麻痺
,
構音障害
,
小脳疾患
,
神経病学
,
分類
,
筋力低下
,
紹介と相談
,
仮性球麻痺
Keyword:
Articulation Disorders
,
Cerebellar Diseases
,
Classification
,
Neurology
,
Bulbar Palsy, Progressive
,
Physicians
,
Referral and Consultation
,
Muscle Weakness
,
Pseudobulbar Palsy
pp.829-831
発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014162833
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構音障害の診察では,神経所見の局在を考えながら進めていくことが必要である.局在を鑑別するためには,構音障害とともに,全身の随伴症状を評価することが有用である.疾患の性質を評価するうえでは臨床経過が重要であり,病歴を整理することがすべての基本となる.しゃべりにくい,という主訴は多いが,原因は構音障害を含めたさまざまな症候の混合である場合が多い.内科全般の所見も含めて広く観察し,構音障害かどうかを見極めることが診療の第一歩である.
©Nankodo Co., Ltd., 2014