特集 結核患者訪問は機能しているか
保健婦の働きかけの対象の選定
池田 あき
1
1結核予防会結研保健看護学科
pp.35-39
発行日 1972年11月10日
Published Date 1972/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205172
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患者管理の重要性
地域住民を対象とした結核管理における保健婦の働きは,地域住民に対する衛生教育である。地域住民を結核から守るためには,正しい結核の知識普及活動が必要であり,あらゆる機会を通じて結核の知識思想を広め,結核に対する理解と関心を高めて,"自分の健康は自分の責任で守る"という姿勢をつくることが目的であり,結核健康診断の受診をはかることが,患者の早期発見につながる。
地域住民の健康管理は,管理される対象の状態に応じた保健指導を行なうことである。(1)未感染者には感染防止の指導,(2)ツ反応強陽性者・既感染者には発病予防および早期発見の指導,(3)発見された患者の療養指導と,(4)要観察者の再発予防の健康診断と,それぞれの対象に対しての働きがなされる。
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