隣接領域から
保健婦として在宅脳卒中患者への働きかけ
小池 晶子
1
1大阪府立成人病センター調査課
pp.373-376
発行日 1971年10月9日
Published Date 1971/10/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100483
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脳卒中リハビリテーション・クリニック開催までの経過
私どもは,昭和39年11月から,大阪府吹田保健所において,脳卒中リハビリテーション・クリニックを開催してきた.このようなクリニックを始めたのは,昭和36年から37年にかけて,脳卒中患者の実態調査を行なった際1),ひどい後遺症のため身動きもならず,数年から十数年を,家族の重荷となってすごしている患者をみて,このような障害を最少限に食いとめるための働きはできないかと考えてのことである.
実態調査後まもなく,Strike Back at Stroke(アメリカ保健省)を入手する機会を得た.当時はまだ翻訳出版されたものはなかったが,私どもはこれを“運動療法のすすめ”と題するパンフレットとして,大阪府医師会から出版してもらうことができた.これは,府医師会の全員に配布された.
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