ベッドサイドの看護
特殊病室(CCU)における看護婦の働きかけ
近藤 佳子
1
,
岡崎 笑子
1
,
中村 恵美子
1
1国立岡山病院内科病棟
pp.1564-1570
発行日 1972年12月1日
Published Date 1972/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916512
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
CCU病室の環境と看護体制
急性心筋硬塞の患者を集中的にケアするCCU(Coronary Care Unit)が各病院に普及しつつあります.当院においても,CCUとよぶにはあまりに小さい単位ですが,監視装置を設備した特殊病室が作られて1年を経過しました.急性心筋硬塞,心不全,AVブロックなどの患者の入室をむかえ,一般病室とは異なった設備を要し,また病状も重篤な場合が多い中で,患者・家族とも多くの不安をもっていることを再認識しました.看護婦の言動が,患者・家族に大きな影響を与えていると,日々強く感じており,私たちはどのようにしたらよいか考えてみたいと思います.
まず病室の環境について述べますと,一般内科病棟の中央部に,4人部屋を改装し,1床の病室を作りました.工事の関係で汚物処理室は既設の病棟のものと共有することになりました(図1).
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.