八丈の島から
第15回 休暇,東京ほっつき歩き
膳亀 和子
1
,
古川 千寿子
1
,
上田 きよえ
1
,
川嶋 紀枝
1
,
小座間 浄
1
,
八代 悠紀子
1
1町立八丈病院
pp.70-71
発行日 1968年10月10日
Published Date 1968/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204303
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1日目
午後の便で東京へ。隣りの団体さんがワーとかキャーとか言うので,こっちはいかにも慣れているところをみせようと,おもむろに目をつぶる……目をあけたら羽田であった。空港には,この3月,任期が終って帰った先輩の出迎えあり,感激の対面!。花の鉢や八丈の海の貝など,値の張らない割には嵩の張るおみやげを担いで先輩の住処へ。親の待つ家へ帰る前に,ここでとこぶし(あわびを小型にしたような貝,島ではあぶきとも言う)を焼きながら,グチとユメとをとりまぜてしゃべりまくる。
ところで先輩の宿は5じょう半,8,000円の由。ここまで来るのに空港のロビーで,駅前の商店街で,何と多勢の人をかきわけかきわけて来たことか……。生きることはきびしい!
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