八丈の島から
第10回 母子衛生 その2
古川 千寿子
1
,
八代 悠紀子
1
,
膳亀 和子
1
1町立八丈病院
pp.66-67
発行日 1968年5月10日
Published Date 1968/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204194
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- 文献概要
□問題点は
前号で,八丈島の母子衛生に関するありったけの統計をご覧いただいたわけであるが,幸いに取りたてて改善を叫ばなければならない数値は見当らなかった。これは,長年保健所で徹底されてきた,母子に関する全数把握,指導のたまものであると思う。しかし,問題はすべて解決されているというわけではない。
なぜなら,臨床に足場を置くわれわれにとって,その必要性を痛感することの多い毎日だからである。数値に分類される以前の,とかく正確に届け出されにくい,死産や流産のケースを直接つかむことができるからである。
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