実態をさぐる
婦人労働の実態(1)
pp.62-63
発行日 1968年2月10日
Published Date 1968/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204123
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1966年の女子の15歳以上人口は,3,831万人となり,労働力人口1,949万人で,労働力率は少し上昇してきている。景気の回復にともなって,女子の求人はわずかながら増加し,女子就業者数の増加はこの5年間の間で,最も著しかった。1962年1,839万人の就業者が,1966年には1,926万人で,5年間ののびは90万人に近い。これは1つには農林業,家族従業者の流出のためでもある。農林業に従事する女子は,598万人,非農林業従事女子は1,327万となっているが,図1のようにその増加・減少の傾向は大体固定してきている。
産業別就業者の男女別比較をみると,図2のように,農林業,サービス業が,主として女子に期待する部分が多いことがわかる。ただし,平均年齢・平均勤続年数の比較は,表1のように,だんだんに女子も高年齢の人が働くようになった(ただし企業体従事者のみ)ことがわかるが,勤続年数はあまりのびていない。しかも大企業では依然平均年齢が低くかつ平均勤続年数ののびも少い。
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