講座
婦人労働(4)
嶋津 千利世
1
,
原田 二郎
2
1群馬大学教育学部
2杉野学園女子大学短期大学部
pp.573-576
発行日 1971年9月15日
Published Date 1971/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204344
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日本における婦人労働の歴史
ここにいう婦人労働は厳密には機械とともに発生した婦人労働でなければならないが,一般に繊維関係の仕事はむかしから婦人の仕事とされてきた.手工業の時代にも,婦人は主要な績み手であり,織り手であった.したがって,織物業にマニュファクチュアが成立すると,織り手はごく自然に女子が採用された.このことはイギリスその他でも同様であった.そして,これが近代的婦人労働の前身であったし,また近代的婦人労働における労働諸条件の前提でもあった.そこで,しばらく,徳川治下に発生したマニュファクチュアにおける労働関係をみておきたい.
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