特集 個別指導と集団指導
個別指導事例
在宅感染性患者の管理—本ケースの問題点検討
島尾 忠男
1
1結核予防会結核研究所
pp.23-26
発行日 1962年10月10日
Published Date 1962/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202665
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このケースは当然入院が必要な感染性肺結核患者が在宅で,しかも仕事を続けていたという難しいケースである.日本では登録されている感染性患者28万人の約半数が在宅しているので,保健婦諸姉もこのようなケースに遭遇されることがしばしばあり,しかもこのような場合,多くは本人や家族の無知・無理解,経済上の困難等を伴なつており,その取扱いに苦心しておられることと思う.そこでこのケースの検討に入る前に,先ず在宅感染性患者を管理してゆく場合の一般原則と,管理を円滑に進めてゆくことを阻む因子について述べてみよう.
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