研究
船員総合検診の問題点とその検討
土屋 真
1
,
岡本 久蔵
2
,
鈴木 勉
1
,
佐藤 徳助
1
,
佐々木 テル子
1
1宮城県気仙沼保健所
2東北海運局気仙沼支局
pp.61-65
発行日 1972年1月15日
Published Date 1972/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204412
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さきにわれわれは船員法により年1回の検診が義務づけられながらも,船員の開放性結核患者が乗船している事実や,医療中の患者の乗船を阻止できなかったことを指摘1)した.これは人手不足の上に,健康検査合格標準が開放性肺結核のみを不合格としていること2)や,船員に急がされて透視による診断が多いこと,また他港からの乗船が可能であることなどによる.
三陸沿岸の有数な漁港である気仙沼港においても,船員の健康管理の問題は重要な課題であって従来保健所も結核の患者管理のみならず栄養指導などにあたってきた.
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