発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009099223
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腰椎疾患により下垂足を呈し手術を施行した15例(男9例、女6例、平均年齢66歳)を対象として、問診もしくは電話によりアンケート調査を実施した。発症から手術を受けるまでの期間は平均26.9ヵ月、術後経過観察期間は平均21.3ヵ月であった。その結果、術前は全例不自由ではあるが独歩可能であり、日常生活上それほど困窮することがないため早期に医療機関を受診しないことが明らかとなった。手術を受けた最大の理由が「麻痺」なのはわずか1例であり、手術を受けてよかった最大の理由が「麻痺の改善」なのは2例であった。患者自身が下垂足によるADL障害を軽微に感じ、下肢痛やしびれが自制内であれば患者の意向を尊重し保存的治療を考慮する必要性も考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2009