特集 個別指導と集団指導
個別指導事例
感染性患者の指導—在宅ケースの訪問ポイント
松野 かほる
1
1東京高等裁判所人事課
pp.21-22
発行日 1962年10月10日
Published Date 1962/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202664
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医学の進歩とともに結核は軽症化し,働きながら治すことも可能になつてきたが,残された今後の問題として,大きくクローズアツプしているものに感染性患児の問題がある,結核実態調査(昭33)では全国で約65万人の感染性患者がいると推計されたが,このような患者が感染源としての役割をしているかぎり,如何に医学の進歩がめざましくとも,結核の蔓延は防ぎ得ぬものと考える.したがつて今後の対策中,最も重点をおかねばならないのは感染性患者に対する問題であり,保健婦もこれらに対する指導のあり方を積極的に検討しなおし身につけておく必要があろう.そこで,渋谷保健所で扱つた事例を中心にこのようなケースに対する個別指導のポイントについて考えてみたい.
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