特集 生活をゆたかに
訪問のエチケット
原 奎一郎
pp.28-31
発行日 1961年1月10日
Published Date 1961/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202249
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先方の都合を考える
よその家を訪問するのは,他人の生活の中へ足を一歩ふみいれることですから,まず自分の都合はあとまわしにして,先方の都合を先に考え,かりにも自分ひとりの都合で,相手の迷惑もかえりみず,勝手なとき,勝手な用事でノコノコ出かけていつたりしないように注意したいものです.
その意味から,訪問の日取りや時間は,なるべく前もつて相手と打ち合わせておきたいものです,もつとも,これは原則として心得ておけばよいことで,ごく簡単な用事とか,玄関ですむような用談のときは,いちいち事前に打ち合わせをするにもおよびません.しかし,こうして気軽に立ち寄つた場合でも,相手が何か手ばなせない仕事で忙しそうにしているとか,来客が立てこんでいるとかいう場合だつたら,長居は無用です.さつさと引きあげて,ゆつくりたずねるには,また別の日をえらぶようにしなければなりません.
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