特集 母と子をまもる保健婦
精薄児問題の相談を受けた場合
木田 市治
1
1厚生省児童局養護課
pp.73-77
発行日 1959年5月10日
Published Date 1959/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201864
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全国に100万もいる精薄児について保健婦が相談を受けることも多いことだろう.まず施設の紹介も必要であろうが,適当な施設に入ることも出来ず,やむなく自宅で養育しなければならない場合もあろう.何としても少しでも技術を身につけて,それなりの生活の力をつけることが必要であろう.しかし相談を受けた時,どう指導したらよいか.具体的な方法を考えてみょう.
昭和29年11月,精神薄弱児対策実施要綱が次官会議で決議されて以来,その施策徹底に伴ない世上でも漸く精薄児問題に関心を持つようになつてきたのは喜ばしい次第である,従つて精薄児について相談を受ける場合も多いので之についてどんな指導をしたらよいかなど,児童福祉施策の概要と合せて知ることは大いに肝要なことと思う.
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