特集 母と子をまもる保健婦
精神薄弱の発見のポイント
菅 修
1
1国立秩父学園
pp.69-72
発行日 1959年5月10日
Published Date 1959/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201863
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精神薄弱にかかつているものは日本の人口の2〜3%もあり,他の慢性疾患と比べてもこれ程発現率の多いものは他にないという,しかも生命のある限り治ることのないものである.この不幸を予防する方法はないものであろうか.その手はじめとしてまず早期の発見が必要である.そして早期の手当によってある程度の効果を上げることもできよう.
精神薄弱にかかつているものは,人口の2〜3%もあり,精神障害のうちでもつとも数が多く.またおよそ慢性の病気のうちで,これくらい発現率の多いものは,他にあまりないであろう.しかも,これにかかると生来または幼少の時から,20年でも30年でも,生命のある限りは治ることはないのであるから,本人の不幸は勿論のこと,両親やまわりのものの苦しみや悩みは大変なものである.
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