世界の波
世界の夫人めぐり
末松 満
pp.32-33
発行日 1952年10月10日
Published Date 1952/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200377
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ノーベル賞の湯川秀樹博士夫妻のお伴をして,8月の半ば,那須温泉から松島へと遊んだ。那須御用邸で天県御一家に対面があつた後,土地の新聞記者ほ博士夫人にインタービューしたが,「日本一の幸福をつかんでいるスミ子夫人」と書いたのを見て私は考えた。女というものほ,結婚した相手次第で,有名にもなり,無名にもなる,と。
いま国際連合総会で世界の政治家を相手に一歩もひけをとらないエリノア・ルーズヴエルト夫人だが,彼女がもしフランクリン・ルーズヴエルト大統領の妻でなかつたなら,あの才幹を世に示す機会がなかつたのではあるをいか。
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